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有人宇宙港をめぐる冒険

ひまわり。一番好きな花なんですけどね。そんな花の名前を暫定的に借りて、「秋田大学衛星製作物語〜教官苦労話〜」の続編のタイトルとしておりましたが、この度、「有人宇宙港をめぐる冒険」とタイトルを改めました。タイトルの意味は、またおいおい。
これからもよろしく御願いします。

なお、SPAM対策のため、ツッコミにURLを記入するとそのまま削除されて表示されません。御注意ください。

=====本家も久しく更新してないなぁ(^_^;=====

トータル 本日昨日

20120513 和歌山県加太での打上 [長年日記]

_ ・和歌山県加太での打上

宇宙教育研究所もスタッフが増えて色々な事が僕一人の時に比べて×人数分以上進んでいるはず・・・なんですが、まぁなかなか廻していくのが大変。
様々な情報を出していきたいと思っていますが、手が回っていないこともまだまだ在ります。
暖かく見守って下さい。

というわけで僕からお知らせですが、能代・伊豆大島よりもさらに便利な打上射場として、和歌山大から車で20分の所にある加太での打上実験情報です。
近日、加太宇宙イベント情報ポータルでいろんな情報を出していく予定ですが、現在決まっている打上情報等は以下です。
いずれも見学可、です。
ただし以下の情報は天候等で変わることがあるので、詳細は宇宙教育研究所問合せ窓口まで御連絡下さい。

  • 5月19日       ハイブリッドロケット   1機打上
  • 6月16日       ハイブリッドロケット   2機打上
  • 6月16日       缶サット用モデルロケット 3機打上
  • 6月16日および17日  缶サット用オクトコプター飛行試験
  • 6月17日       ハイブリッドロケット   2機打上
  • 7月8日        ハイブリッドロケット   1機打上
  • 7月15日       缶サット用モデルロケット 最大8機打上(缶サット甲子園 和歌山地方大会)
  • 8月4日        缶サット用モデルロケット 10機打上(缶サット甲子園 全国大会
  • 8月5日        ハイブリッドロケット   1機打上


  • なお、いずれも打ち上げる人、搭載する缶サットを搭載する人は、それぞれの作業に専念しているので、直接話しかけたりするのは辞めて下さい。
    若干の案内人が居ますので、その人にだけ話しを聞いてください。

    また現在、加太の実験サイトに光ケーブルを引けないか、検討を進めています。
    光が引けたら、打上は毎回、ネット中継したいと思っています。

    是非一度、加太に来てみてください。

    20120511 宇宙関連法案がなかなか進まない [長年日記]

    _ ・宇宙関連法案がなかなか進まない。

    さて、5月の連休も終わってさらに1週間が立とうとしているわけですが。
    いやはや、なかなか宇宙関連法案が進みませんね。
    というか、これ、宇宙関連法案の内容はあんまり関係なくて、
    国会審議が進まないので出すタイミングが決まらない、と言うのが正解のようですが。
    基本、自公民とも賛成できる内容なので、出てきたら通ると思いますが、
    国会全体の運営の流れの中でいつ法案が提出されるかなどが決まっていくようなので、まぁ待つしかないのでしょう。
    しかし、外野の僕でもじれったいなーと思ってるのだから、当事者として進められている方々の精神的な疲労はすごいだろうなぁと思います。
    大変だと思いますが、もう少し頑張って下さい。
    応援しています。


    缶サット甲子園を一緒に進めてきた元サントリーの長田さんの話しですが、以前、サムソンの重役にこんな事を言われたとか。

    『我々にはdoかundoしか無いが、日本の会社にはwaitがある。そこがつけ込むチャンスだ』

    なるほどなー、と思います。
    日本で決断を下さなきゃいけない人が『もうちょっと待って』とか言ってる間に、韓国や海外では、決断を下すべき人がきっちりと決断を下す責任を取って、『やる』『やらない』を決めてるって事でね。
    そこが大きな違いになってくるんだろうなぁ、と思います。

    缶サット甲子園のビデオ(2分50秒目ぐらいから)で中村君の奮闘エピソードが出てきます。

    インタビューアー:「そのプログラムっていつまでにしあげなあかんの?」
    中村君:「今日」
    インタビューアー:「明日じゃ遅いの?」
    中村君:「明日じゃ・・・多分遅い」

    このシーン、見る度に、あぁ、こういう判断を迫りたくて、体験して欲しくて、缶サット甲子園をやってるんだよなぁと思います。
    このビデオでは最後に、中村君達桐蔭高校のチームが優勝してアメリカに行くわけですが、もし中村君があそこで「明日でいいや」って思ってたらどうなってたでしょう?
    おそらく、彼等は栄冠を手にすることはなかったでしょう。
    誰から言われたのでもない。でも、自分が今、守るべき部署があり、そこで必要だと思うことをやり遂げること。それがなければ、欲しい未来が手に入らない。
    まさにそういう、大げさな話し、人生の決断の一瞬一瞬が、このシーンには込められてると思うんですよね。

    例えば、何故、アポロから40年。人類は月に降り立てなかったのか?
    おそらく、いろんな局面で、いろんな人達が、諦めたり先送りした結果が、この現在の状況を産みだしているんだと思うんですよね。

    諦めないで前に進むしかない。決断すべき時に勇気を持った決断をしなければならない。缶サット甲子園もロケットガール養成講座も、そこを体験させたい、教えたいという取り組みです。


    さて、宇宙関連の法案ですが、本国会での無事の成立を心から望みますが、、、
    でも、その先をもう考えてないといけないんですよね。
    次は宇宙基本計画の再構築、だと僕は思っています。
    その具体的な青写真も、段々と見えてきているように思います。
    法案が無事に通ったときに、「じゃぁ次はこれだよね!」と出せる叩き台を、いろんな人の話しも聞きながら作っていかねばと思っています。
    また宇宙開発をこれから盛り上げていきたいと考えているみんなにも、是非考えて貰いたいと思っています。

    頑張りましょう。


    光在るうちに、光の中を進めるように。
    我々の未来が、光に照らされて在るために。

    20120413 北朝鮮の衛星問題よりも [長年日記]

    _ ・北朝鮮の衛星問題よりも

    北朝鮮が衛星を打ち上げるようである
    僕の所にも取材があり、発言の一部抜粋が掲載されているようだけれども、大塚さんがtwitterでつぶやいている見解が正解(笑)
    我々が作っているUNIFORMは実用衛星を目指しているわけだけれども、サイズは50cm×50cm×50cm、重量は50kg。
    おそらく北朝鮮の衛星は50cm×50cm×70cmなので、我々よりちょっと大きい。
    北朝鮮の衛星が張りぼてで低機能とか断じられたら、我々のUNIFORM衛星の立場は・・・(^_^;

    個人的にはミサイルとかロケットとかの区別を付けようとしていることには全く意味を感じない。
    両者に違いがあるとすれば、前者は核なり生物兵器なり通常弾なりを搭載していて、後者は衛星等を搭載している点だろうが、いずれにせよロケット開発がミサイル開発に通じるのは当然なので、今の北朝鮮の立場からすれば、国際的な約束ではどっちにしろ飛ばしちゃダメなわけだ。
    それにもう一つ言うと、北朝鮮のロケットは落下の危険性も高い上昇段階で他国の領土の上を通る。これは相手国がきちんと納得していないとダメで、そういう点でも飛ばしちゃダメです。
    しかーし。この視点に立つと、実は韓国もロケットを飛ばしちゃダメなんだけどね。
    外交的観点からこの点をスルーするのは方策として有りだろうけど、それをマスコミも総スルーするというのはどうなのか?と思うけどね。

    さて、そんな話しはさておき。他国の衛星よりももっともっと重要な、日本の宇宙開発に関する大きな体制変更が、今まさに決まろうとしている。
    平成20年に制定された宇宙基本法では、平成21年頃に素案を、平成22年度には新体制の成立を目指すと書かれていたのが、遅れに遅れてようやく平成24年になって実現しようとしている。
    関連法案は現在審議中であり、おそらく今月中に国会を通過すると期待している。
    この内容に関してこそ、今、マスコミは報じるべきではないのか?我々は議論を深めるべきではないのか?と思っている。
    そこで、この新法成立によって何が変わるのか、何を目指すのか、次の課題は何なのかを1枚物にまとめてみたので掲載。
    参考にしてください。
    左側が今回決まることとその内容の解説、右側がこれから明確にすべきことを、僕の意見としてまとめたもの。
    そして一番下も、僕が考える今後の課題です



    20120322 雲の墓標 [長年日記]

    _ ・雲の墓標


    最近、よく南の島の上を飛ぶ。
    信じられないぐらい透き通ったコバルトブルーの海と珊瑚礁
    沸き上がる、南国特有の雲
    暢気なジェットの音を聞きながら、想う
    67年も前に、日本人は、この空をどんな気持で飛んだんだろう
    島を走り、海を行ったのだろう
    彼等の心は今、何処を飛んでいるんだろう



    高校卒業の前夜、恩師が一枚の紙切れをくれた。
    「貴方には沢山書きたいことがあったんだけど、貴方の時間と私の時間とは違うのよ。向いている方向が違うのよ。
    だから、これだけにしておいた」
    そう言って渡された紙切れには、万年筆でこう書いてあった。

    『「若さ」の作り出す間違いがたくさんある。それがだんだんと眼があかるくなって人生の真の姿が見えるようになるのだ。しかし、若い時には若い心で生きていくより無いのだ。若さを振りかざして運命に向かうのだ。純な青年時代を過ごさない人は深い老年期を持つことも出来ないのだ。』


    明日、大学の卒業式らしい。
    なるほど。
    確かに今、僕が君達に語る言葉は出てこない。




    雲こそわが墓標

    君達の耳に聞こえるプロペラの音が、
    雄々しく空を切り開き、
    あの眩しい青空を駆け上がっていくことを、
    心から祈っている。


    卒業、おめでとう。

    20120119 宇宙政策オープンゼミに御参加の皆様へ [長年日記]

    _ ・宇宙政策オープンゼミに御参加の皆様へ


    大変遅くなりましたが、1/15には休日にもかかわらず、多くの皆様の御参加いた だけましたこと、お礼申し上げます。
    また様々な活発な議論を展開することが出来ました。
    どうもありがとうございます。
    一方で時間が足りなくて、当初予定していた輸送系に関してまで話しが至らなかったことをお詫び申し上げます。
    この点に関しましては、また次回以降に機会を設けたいと思います。

    ゼミでも説明をしましたが、専門調査会は1/13を最後に、もう開催されないと思います。
    今後は1/13の専門調査会の提言に従い、総理が宇宙開発戦略会議を招集し、政府の方針として新体制を推進することを決めると思われます。
    その後、通常国会においてJAXA法を含む関連法案が修正され、必要なら新法が立案され、予算関連法案として3/31までには法律として成立すると思われます。
    一方で、例えば「部会」など、意思決定に重要な役割を果たす組織が具体的にどうなっていくのかはまだまだ未知数です。
    裁定でも宇宙戦略本部事務局がその青写真を出してくると思いますが、しかしここはかなり重要なポイントなので、充分に議論がされる必要がホントは在ると思います。
    また政権交代の可能性が高まっている中、この問題も含めて、3党協議会できちんと議論がなされ、3党が等しく理解を深め、コンセンサスを形成することが、これ以上の日本の宇宙開発の遅延を招かないためには必要不可欠な事だと思います。

    三党協議会にこの問題を話し合っていただくことは可能と思いますが、しかし何も素案無く議論を御願いすることは無理で、いくつかのオプション案を提示し、議論を行っていただくことが重要だと思います。

    そこで今回のゼミを単なるガス抜きに終わらせないためにも、また今後に向けた有意義な国民的な議論を喚起していくためにも、具体的なオプション案の作成を、速いテンポで進めていきたいと思います。

    個人で色々な案を出されても良いですし、私のblog上で議論を戦わせていただいても良いと思います。皆様の活発な議論を期待します。

    今後ともよろしく御願いします。




    ・オプション案とは?
    意思決定の過程をどうするのか、様々なレイヤーで議論が必要と思います。
    まずは「宇宙政策委員会」の位置づけでしょう。
    ゼミでも話が出ましたが、例えば安全保障に関しては本来、他の関連委員会とも協力が必要になります。これをどのような体制にするのか?
    日本版NSCが出来た場合はどのようになっていくのか?その場合は宇宙開発戦略本部会議がNSCに吸収されるのか?等々、これが最上位のレイヤーかと思います。

    次ぎに宇宙政策委員会と部会、宇宙戦略室の関係でしょうか。どのようなメンバーがどのように議論を進めるのか?
    当然、様々な情報を得るために、JAXAの調査部門等の協力も必要になるわけですが、それらをどうやって組み込んでいくのか?
    また最上位レイヤーから委員会・部会・戦略室にどのように国の意思が伝えられ、それを具体化するための戦略・戦術がどのようにまとめられていくのか?
    現場レベルでどのような具体的なプロジェクトとして出てくるのか?
    これが次のレイヤーでの話しだと思います。

    上記のような内容に関して議論するには、全体の枠の理解が必要不可欠だと思います。
    これに関してはオープンゼミでの議論が役に立つと思いますが、それを踏まえた上で、様々な提案をいただければと思います。
    私もどんどん発表します


    よろしく御願いします。
    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ むつこ [私なりに考えさせていただきました。楽しい時間でした。 ホワイトボードに、図式化しながら、みんなででデスカションして..]

    _ sh [オプション案議論のために、現在までに決定が進んだ議論内容の確認の質問をさせて頂きたいです。 準天頂衛星の運用・整備..]

    _ むつこ [あきあきさん、お元気ですか? わたしのメールは、何だかピント外れでごめんなさい。 震災で友人に会いに行った時、仙..]


    20120115 個人的なこと [長年日記]

    _ ・個人的なこと

    昨日、家に帰ってみると一枚のはがきが来ていた

    僕がゼネコン勤務時代、最後に居たトンネル現場で大変御世話になった下請けの方が亡くなったとの連絡だった。呆然とした。

    僕は新卒でゼネコンに入ってから7年半近く研究所で内勤だったので、トンネル現場に出されてホント、毎日が右往左往だった。

    うちの現場はホント厳しい現場で、所長は1日の8割ぐらいは怒鳴ってるわ、辞める人間続出だわと、まぁ散々だった。

    下請けも実力者揃いなので突き上げが厳しく、大変な現場だった。

    現場の1日は何百万もの金が出入りする。一つ判断を間違えたら、現場がそれで何日も止まってしまったら、それで何千万かが飛ぶ。そんなことがホントに起こりえてしまう。

    でもそこで現場を実際に廻していかないといけない。

    経験不足とか知らなかったとか、そんなこと言っても現実に金が消える。

    まさにぎりぎりの真剣勝負の現場だった。

    僕はホントにあそこで、ものすごく沢山のことを教わった。

    もし僕が大学に来て、UNISECで、学生に何かを教えることが出来ているとすれば、それはこの半年弱の現場時代に学んだことがほとんどだと言っても過言ではない。

    立場上は監督さんなのに右も左もわからない僕に対して、(JVの方々ももちろんだが)下請けの所長さんと彼と、そして下請けの方々にも、とても良くしていただけた。

    ネイティブアメリカンのような、日本人場馴れした顔つき。そして巨体。現場ではまさにブルドーザーみたいな人だった。飲みに行けばこれまた酒量も煙草も多くて、すごい人だった。

    そのくせとても優しくて、僕が現場で一人悪戦苦闘していると、めざとく見つけてこっそり助けてくれるような人だった。

    僕が現場を辞めて大学に移るときには、もってけやと餞別をくれたんだけど、ありがたすぎてまだあのお金は貰った封筒に入ったままで置いてある。

    僕が辞めた後、3年で終わるはずだったトンネル現場は山の状態が悪くて難儀を極めたらしく、昨年末まで実に8年もの時間を要したらしい。

    トンネルが完成し、竣工式の後、多分たらふく飲まれたんだろう。

    自室に帰られてから、窓から落ちて亡くなられたらしい。

    享年53歳

    あまりに早い人生だったと思う。絶対に死にそうにない人だったのに。



    世の中には沢山の人が居て、沢山の生き方があって、その一人一人のことなんか、全部知ることもないままに、自分自身もまた死んでいっちゃったりするのだろう。

    そんなことを何十年も、何百年も、何千年も、何世代にもわたって、我々は繰り返してきたのだろう。

    一人一人の人生がどうだったかなんて、同時代の人間にも、ましてや未来の人間にとっては全然記憶にも残らない出来事なんだと思う。

    でも冬枯れの山の中で、トンネル掘削の機械音が響き渡る中で、ぽっかりと出来た日だまりの中で、

    まるでネイティブアメリカンのように威風堂々と、なんだか映画のワンシーンのように神々しく煙草を吹かしていた山崎さんの姿を、僕はずっと覚えていると思う。

    ありがとうございました。

    安らかに、お眠りください。


    20120114 最新資料+コメントへの回答 [長年日記]

    _ ・最新資料

    すみません、ちょっとバタバタしていて遅くなりました。
    いよいよ明日、宇宙政策オープンゼミですが、明日向けの最新資料を以下に置きました
    メイン資料補足資料です。
    じつは1/13におそらく最後の?専門調査会が開かれ、そこで体制論はほぼ決着しました。
    この資料はまだ公開されていないのですが、明日のゼミではその資料も使いながら、説明をしたいと思います。
    この最新資料に基づいて一部変更を行ったのと、Mt.Kさんのコメントにも関連してありましたが、大型固体にしろ液体系にしろ、『自在な宇宙活動』を維持する基幹技術に変わりないよね?という御指摘を戴き、そりゃそうだなぁと思ったところもあり、加筆修正しています。
    またコメントで意見のあった部分も入れて見ました。

    いずれにせよこの資料はオフィシャルな資料でもなく、また明日、完全にしなければ成らない資料でもないので、その点に御留意ください。
    ただし一方で、体制の大枠が決まった中、例えば部会の設置をどうするかとかは非常に重要なテーマと成ってくるので、その部分は明日を皮切りに、是非、議論を深めていきましょう。

    だいたい、専門調査会で独立行政法人たるJAXAの役割云々が話し合われているのと同じ日に、『文科省所管8法人を統合』とかいう提言が出てきているとか、政府としての政策の一貫性はどーなった、って感じですよね(^_^;

    神谷さん、明日は久々にお会いできるようで楽しみです。サブオービタル観光市場のサポートですが、基本、これは国家戦略として実施するのかビジネスとしてやるのかで話しが変わってきます。
    基本的にはビジネスだと思ってるのですが、航空戦略ともあわせて考えるということであれば、部会の中で航空戦略部会のようなものが置かれるなら、そこで議論されるべきでしょうね。
    でも実際の所、航空戦略に関してはほとんど議論されておらず、非常に弱いところです。
    一方、ビジネス化はそれは推進母体たる民間の団体・企業がないと政府としても推しようがないわけで、実施機関としてのJAXAに出来ることも限られます。
    まずはそれをビジネスとして実施したい国内の民間勢力を統合するところからかと思っています。
    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    Before...

    _ miya_space [ 1/15の宇宙政策オープンゼミで安全保障に関する部会の設置について質問した者です。1/15のご講演は大変勉強にな..]

    _ Kusaba [1/15の宇宙政策オープンゼミに出席したものです。ゼミは日本の今までと今後の組織の違いについて大変勉強になりました。..]

    _ bn2islander [宇宙戦略室ですが、例えば時事の報道では以下のようにあります。 "藤村長官は、宇宙戦略室について「宇宙政策の司令..]


    20120113 コメントへのお返事+みなさまへ(追加) [長年日記]

    _ ・コメントへのお返事

    Mr.Kさん、色々とコメント、ありがとうございます。

    >「ビジョン、戦略、戦術、ロードマップといったものの具体的な内容を議論したいということでしょうか?jaxa2020のような話を宇宙基本法、新体制の前提で考え直すような」

    はい、まさにその通りです。

    御指摘のJAXA/ISAS分割問題など、まだ細部で体制論の議論はもちろん残っています。

    しかしもっとも重要なのは、「新しい革袋にどんなワインを入れるのか」、だと思っています。

    これまでの枠気味では出来なかった、国家戦略レベルのビジョン・戦略・戦術・ロードマップを立ち上げていく必要があると思います。

    (もちろん前提として、それが正しく判断・実行できる組織が出来ると思えるだけの理解がみんなに広がることが重要なのですが)

    よろしく御願いします。


    ・みなさまへ

    どんどんコメント・質問を御願いしたいのですが、具体的に御願いしたいところが一つあります。

    私の資料の補足資料で、5ページ目の表の右側ですが、まだ全然埋まってません。

    ここ、どんどん提案いただけませんか?

    例えば『「国内活力の高揚」の欄、「太陽風帆船衛星の開発」』みたいに、具体的なミッションで書いていただいてもokです。もちろんもっと大きな枠でも構いません。

    例えばJAXA/ISAS分割問題とか、ISSをどっちに含めるとかとかは、実は既に話しがどんどん専門調査会等で進んでいるので、我々がここで声を上げても、具体的な部分が通るか通らないかは良くわかりません

    しかし新組織でやるべき内容部分は、まだまだ議論が起きていないので、深めていきたいと思います。

    よろしく御願いします。

    追加です。この欄は、とにかく思いつくものはまず、全部入れると良いと思います。その後、まとめていくのかなぁと。

    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    Before...

    _ Kedrskie [補足資料掲載内容提案の件、素人ながら愚行の上、提示させて頂きます。 下記の通り、ご査収をお願い致します。 官..]

    _ Mr.K [5ページ目の表の右側を提案するにあたり質問です。 全てを実現するわけでない、重み付けは後でされる、という注記よ..]

    _ kamiya [単なる一般ピープルにもかかわらず、参加を申し込ませていただきました。この場で発言するのは物凄く勇気のいることなのです..]


    20120112 コメントへのお返事 + 当日のスタンス+コメントへのお返事追加+もう一個お返事 [長年日記]

    _ ・コメントへのお返事

    現在、コメントを3つ戴いており、既に2つにはお返事をしております。
    1/15は出来るだけ無駄なく議論を進めたいので、ここで聞けることは聞いちゃってください。
    既に1/15は40名ほどの参加申込みが来ておりますが、むしろこの40名の方は、ここで1回質問してから参加するぐらいの気持で来て欲しいです。

    さて新しいコメントへのお返事ですが、
    ・新生JAXAと新生ISASに関して
    この二つを分けちゃうのか、同じ組織だけど新生JAXA的な部署の主管を内閣府・新生ISAS的なの主管を文科省にするのか、そこはまだ議論があるところです。
    僕の意見はどっちでも事務的に・JAXA/ISAS的にやりやすい方でやって戴けたら、というところで、あまり重点を置いていません。
    ただし、一緒にするとそこで最初に予算の提出段階で科学なのか外交力なのか産業なのかに優劣をつけちゃうことにもなりかねないので、その点の判断は全て宇宙政策委員会に任せましょう、と思っています。

    またこの資料では「共管」については書いていませんが、新生JAXAには経産省や国交省・農水省・防衛省等、利用に係わる省庁が共管として入り、直接JAXAに仕事を依頼できるようにするべきと思います。
    このあたりは専門調査会の資料でもそのように書かれています。
    科学衛星・国際協力(だけじゃないけど)/産業というのが新生ISAS/新生JAXAの切り分けというのは、少なくとも僕のこの資料での主張はその通りです。
    でもこれはまだオーソライズされた意見でもコンセンサスを得た意見でもありません。


    ・宇宙政策オープンゼミ 当日のスタンス
    現在、参加申込みを戴いたのは50名弱となっています。
    どうもありがとうございます。
    当日ですが、坂本さん・秋山の発表は当然実名での発言ですが、会場からの質問・意見は、実名でも匿名でもokです。
    希望される方は名乗ってから御意見・御質問をしてください。
    匿名希望であれば名乗らなくてもokです。
    ちなみに映像でのネット中継はするつもりはありません。またそのような御希望があってもお断りしたいと考えています。
    見たい、聞きたい、知りたい。そう思ったら出てくるぐらいの価値がある内容の話をするつもりです。
    是非、我々のその気持ちに答えて、出てきて、さらには座っているだけでなく、御自身の御意見を述べていただけると嬉しいです。

    もし会場から個人的にtwitteされる場合は、「自ら労を負わずして簡単に情報を得る(あるいは得たつもりになる)事はどういう事なのか?」をよく考えて、御自身の御判断で、御実行ください。
    またtwitteを実行される場合は、最低限、上記の発言者の情報に関する精神をお守りください。
    (すなわち、顔見て誰が話しているかわかっても、匿名で話されているならお名前は伏せてください)


    今回のゼミの目的は、新しい宇宙開発体制が構築されたときに、それを国民全体で支援できるような雰囲気を構築したい、そのために必要な情報や議論等をきちんと広めたい、というものです。
    せっかく新しい意思決定の体制が整っても、そのことが周りに理解されず、様々な不理解・無知から起こる誤解などを解くために無駄なエネルギーを費やすことになってしまったら、我が国の宇宙開発は、ホント、世界の中から立ち後れてしまいます。
    そのために早い段階から、みんなで疑問点を出し合い、そのことに関して正しい理解を広げ深めること。そしてみんなが議論をして、新しい体制に精神を入れていくことが出来るようにしていくこと。
    そのスタートとして、このゼミを実施したいと思います。
    なので必要があれば第2回・第3回と、私もつき合うつもりです。
    是非これを良いスタートとしましょう!



    ・新しいコメントへのお返事
    >日本だけの力で歩んでいく?
    いえ、全然そんなことはないですよ。むしろ、新生JAXAが担うべき産業化の部分は、国際マーケットを考えつつ、国際協力を実現しないと無理です。
    僕が昨年、5カ国も10カ国も廻ってるのはそーいう観点からです。
    利用推進部会ではそういった調査に加えて、分析をきっちりとやって戦略立案をする機能が必要だと思います。

    ・さらに新しいコメントへのお返事
    >ISSの実施主体
    「ISAS的手法では数百キロの衛星が限界」というのはなかなか刺激的な表現ですが(笑)、えーと、もしそれが仮に事実としても、何から何までISAS的手法にこだわらなくても良いのでは?その部分は別にJAXA的手法でも問題なしです。
    ポイントは、「価値判断を同じ物差しで出来ない物を一つの組織内でまとめると、その組織を出るときの優先順位が物差しが違うのに1番・2番とついて出てきちゃうよ?」という点です。

    >20年スパンで基幹ロケットを更新していく場合の技術の維持
    まったくもってその通りだと思います。

    ><「実利用に向けた宇宙開発活動」の定義>
    技術が実証されても、そこから実用化されるまでには「死の谷」が横たわっています。其所を渡すための作業をしていくというのが実利用に向けた活動だと思います。

    >部会の位置づけ
    「政策委員会の議論は部会の提案に強く依存」しない、別の視点を政策委員会のメンバーは持つべきだと思います。という点で、私も同意見です。
    それが出来ないとこのシステムは廻らないですね。というか、それが出来ないなら、そもそもこの体制論は何やっても無駄ですね。
    部会レベルのメンバーにもそこで焦点をぼかしても仕方ないと僕は思います。


    あと、今回のオープンゼミの議論で僕が重視したいと思ってるのは、体制論の細かな話しではありません。
    体制論の話しを上げているのは、「従来の文科省設置法の範囲内」から「政府全体の範囲内」に宇宙開発の価値判断が広がることを理解するためです。
    同時に、国家全体の視点から判断がされるような仕組みを作る、というのが今回の体制改革の目的であることを理解するためです。
    このあたりの議論は戦略本部事務局で粛々と進められるので、我々が議論してもあまり意味がありません。
    ただ、戦略本部で行われている議論の中身を正しく理解することは、非常に重要だと思います。
    だから今回、この話を最初に書いています。

    しかし最も重要なのは、それを受けて、「じゃぁどんな方法(ビジョン・具体的なプロジェクトなど)でsustainableな宇宙開発を実施しますか?」という議論だと思っていて、実はここの部分にはまだ、専門調査会の議論は余裕が無くて話しが至っていません。
    其所の議論を是非、突っ込んでやりたいと思っています。
    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ Mr. K [Sustainableな宇宙開発をどのように実施しますか?というのがパッとイメージを共有できなかったのですが、ビジョ..]


    20120111 コメントに関する回答 (追記有り+修正の案内有り) [長年日記]

    _ ・修正の案内

    すみません、まだ修正していませんが、メイン資料(これは修正済み)に一部誤りがありますね。また意志決定経路の部分も微修正しました。
    ここを読んでもらうとわかりますが、宇宙政策委員会の設置場所は総理・閣議の枠内ではなく内閣府の枠内ですね。修正を御願いします。


    _ ・コメントに関する回答

    Mr.Kさん、コメントありがとうございます。

    以下、私なりの回答です。

    またこれらの項目は、先に公開した資料にも反映できるところは反映していきますね。

    1/15ではより突っ込んだ議論をしたいので、他の皆さんも、今、ここで出来る議論はどんどん書き込みをしてください。

    よろしく御願いします。

    _ ・政策立案の基本方針

    橋本行革以降、これまでは日本の宇宙開発は文科省の下で進められてきました。

    それは同時に、日本の宇宙開発が文科省設置法で定める枠内の活動に留まってきた、と言うことでもあります。

    今回、その枠が撤廃され、国家としての枠内での宇宙開発が始まります。そこでそれを明示的にするためにも、この項目を入れています。

    この項目に入るべき内容は、本来、どの政党が政権を取ってもあまり変わらないと思うし、変わっちゃいけないんですけどね。

    もっともこのあたりが理由で、自民・公明・民主の3党が議連を作っているわけですが。(すなわち政権与党になる可能性のある政党の、国家戦略的な政策案をそろえておこうという意味)

    そのうえで優先順位ですが、これは政権によって順位が変わると思います。なので優先順位に関してはここでは述べません。

    「太陽系内の先行調査・開発への投資」が何故重要かと言えば、これは将来の「領土主張」に関する権利を留保するためです。

    もちろん我が国は「月条約」等で宇宙での領土権に関しては凍結していますが、しかしそれが将来にわたってそのままかどうかはわかりません。

    その為にも南極同様、「探査」によって先行権を主張することは、国家として重要な役割だと思います。

    _ >日本の宇宙開発予算はいくら増やせても、GDP比で最も多い米国と同等の年6000億程度か。

    うーん、僕の感触では、自民政権では4000億円、民主政権ではせいぜい2500億円か3000億円だと思っています。これは今後のGDPの推移を考えても、増えることはないでしょう。

    だからこそ、官需だけに頼らない宇宙開発を推進すべき必要性があります。


    _ ・航空戦略部会の問題

    I agree with you on that point,です。

    問題点は、「日本の航空戦略が宙に浮いている」事です。

    でもこれ、一応、航空宇宙で一緒の分野とされてるんですね。

    それに対してこれまであまりにもきちんと、国家全体での検討が為されてこなかったと思っています。

    だからこそ今回、それらを解決するための一助として、ここを立ち上げるべきではないかと思って入れました。

    私は宇宙政策委員会は、将来的には国家全体の戦略を考える部署(それこそ国家戦略委員会)に統合されていくべきものだと思っています。

    航空部門はその第一歩としても捉えられるんじゃないでしょうかね。

    いずれにせよ、一つ言えることは、今回、ここで航空戦略を考える部署を入れておかないと、国家全体で航空戦略を考える部署の立ち上がりはもっともっと後になってしまうと言うことが重要なポイントだと思います。


    _ ・JAXA / ISAS 分割問題

    この部分は大筋、なんとなくみんな「そうすべき」と思ってるんですが、その理由とか分割方法はまさに議論が必要なところです。

    基礎研究に求められるアウトプットがいわゆる「ソフトパワー」であるのに対し、実利用に求められるのは、「経済発展」だとかかなり具体的なことで、そもそもこの二つを同じ秤で量るのはなかなか難しい。それぞれがそれぞれの価値を主張して、それを大局的な部署(今回で言うところの宇宙政策会議)が判断するならまだしも、それがJAXAという枠を出る前に判断されてしまう。すなわち、国家政策全体としてのバランスではなく、JAXA全体としてのバランスで判断されてしまう。このあたりが問題なんだと僕は想っています。

    _ >基礎技術も含めたロードマップ・ラインナップ問題

    この部分ですが、新生ISAS・新生JAXAにも策定権はありません。これらは各部会からの提案に基づき、宇宙政策委員会が大局的(宇宙以外の事も考えて)に判断します。

    ただし、新生ISASは理工学部会を通じて、新生JAXAは利用促進部会・航空戦略部会を通じて、このロードマップ・ラインナップに提案を行う事が出来ます。

    また宇宙政策委員会が地球観測衛星のロードマップ等を、関係省庁・機関と調整して実施することになります。その時にコメントでも御指摘のあった内容は考慮されるべきでしょう。

    _ >ISS問題(追記有り)

    基礎研究と実利用で新生ISAS、新生JAXAを分けた場合、前者は「ソフトパワー」(科学技術力とか、探査等による国家ブランド力や外交力など、それこそプライスレスで計られる部分)で勝負するのに対し、後者は「経済力・マーケット力」(金に換算できる価値」で勝負すると言うことになるかと思います。

    と考えたとき、ISSはどちらに位置するかと言えば、どちらかと言えば前者に組みするのではないのか?というのが僕の意見です。

    ISSの産業利用というのは基本、とてもコストが高すぎて成立しないと思います。

    むしろそれをバンバン外交的に利用する。国家ブランドとして利用する。科学・工学の先駆的実験場として利用する。それがもっとも重要かと思います。

    「世界の先進国が有人の実験場を宇宙空間に有するのに、科学技術立国を標榜する我が国がそれを持たない等と言うことは、プライドが許さない」という感覚は、我が国の科学技術を担うべき人にとって必要な感覚だと私も思います。もちろん、そのプライドのそろばん勘定も必要ですけどね。

    またこの考えに立つとき、ISSの管理は極めて文科省的な管理区分になると思われます。

    それが僕がISSを新生ISASに組み入れるべきとした理由です。

    新たにmiya_spaceさんからコメントがあったので追記です。

    まず最初に「ISS利用に関する国際間調整」ですが、これは既にここでも出ているように、専門調査会の正式な提言として「他国の宇宙機関等との企画立案に属する事案に係る協議に当たっては、我が国としては、JAXAではなく、内閣府がその任に当たるべきである」とされていて、私もこの考えに賛成です。

    すなわち「外交カード」として使うのは新生JAXAでも新生ISASでもなく、宇宙政策委員会になります。

    その上で、ISS上で行われる基礎研究・応用研究・実用研究を、新生ISASと新生JAXAで分けるというのはありかもしれないですね。


    _ ・新生JAXA関連

    > 「実利用に向けた宇宙開発活動」の定義

    たとえば「だいち」だとか「いぶき」だとか、「技術が使えることはわかった」衛星はこれまで沢山あります。技術実証が出来た、って事です。しかし地球観測に関してはここで終わってる感が強くて、実利用にまで動けていない。

    では具体的に実利用はどう進むかですが、一つには日本の官庁が地上データを使ってやっている業務を、宇宙を使った業務に変えていく、と言うようなことです。

    具体的に言うと、休耕田の監視なんて言うのは、これまでは現地に人が派遣されてやってました。しかしこれ、宇宙からのデータを使えばもっとコストダウンできるんですよね。

    それとか、ETCのシステムは、地上網で完結してしまっています。これを宇宙インフラも使うようにすることでコストダウンを計るとか、適用範囲を広げるとか、そういうことも可能になってきます。これはヨーロッパのガリレオとかでは使われ始めていますよね。

    JAXAはこれまで、JAXA法で「研究開発」に縛られていて、このあたりまで踏み込めてきませんでした。しかし新生JAXAでは、そういった「セールスマン」的な部分も担っていくべきだと思っています。

    _ >実利用衛星を国が開発する場合スーパー301条に抵触

    上述のように「実利用に向けた宇宙開発活動」は、いわゆるフライトセグメントだけには留まらないのですが、一方で「実利用衛星」を国際競争入札をしないで国費を使って製造させる・購入することには、日米合意に反するだけではなく、WTOの精神にも反します。
    このあたりがJAXA法で「JAXAが国費で発注している衛星は研究開発・技術実証衛星だけ」としてきた理由があります。この範疇であれば、上記には抵触しません。
    しかし実利用化を推進するに当たっては、この逃げ道ばかりを利用していてはもはやダメだろう、というのが僕の意見です。
    ではどうするのか?
    まず、新生JAXAでも、技術実証衛星というのはあり得るでしょう。それらは従来通り、国内衛星産業保護のためにも国内発注をします。
    一方で実用衛星に関しては、これは二つ方法があって、一つはガチンコ勝負をするという正攻法ですね。
    もう一つは日本を含む宇宙クラスターを作り、そのクラスター内でそれぞれの国の国産化(技術実証)を助けると同時に、それによって出来てくる衛星群を実用化の足がかりとしていくと言う方法です。
    これは内閣府の調査会で出されている資料ですが、将来戦略をきちんと立案し、海外の官需を上手く取り込んでいく。そういう活動によりこの問題を解決していくというのがもう一つの手だと思います。

    _ >利用促進部会

    「ハードの開発だけでなく、「利用技術」(リモセン解析、GPSの活用等)の開発を産学官で促進する体制の構築が必要。その際にユーザ機関との連携が重要であり(例、農業アプリは宇宙関係省庁だけでは作れず農水省等との連携が必要)そうした省庁の巻き込みの機能が司令塔機関には求められる。」

    まさにその通り!だと思います。

    _ >衛星販売

    >地球観測衛星の場合、ハードのほか、利用技術、キャパビル(技術)、キャパビル(ユーザ機関の指導)も必要。文科省、経産省以外のコミットも重要であり、オールジャパンでのサポート体制の構築が必要。

    この御指摘は僕も全面的にagreeです。新生JAXAは内閣府が主管ですが、共管としては 文科省も経産省もはずれないと思っています。またそもそも内閣府はこれらの省庁を横断的に政策を実施するので、この観点で推進されることが必要だと思います。


    _ ・新生ISAS関連

    >ISASの定義

    「現在のISAS+研究開発本部+JSPEC+有人」+「ISAS的開発手法」だと思います。

    どこまでを基礎研究・科学研究と考えるのかが、切り分けが非常に難しいと僕もおもいます。これは一部民間企業で行われている考え方ですが、基礎研究(実用は20~30年以上先)・応用研究(実用は10~20年先)・実用研究(実用は10年先~現在)の3段階に考えてみては?と思っています。

    その上で、新生ISASが担うのは基礎研究と応用研究の一部、新生JAXAが担うのは応用研究の一部と実用研究、(そして実利用の推進)ではないか、と。

    新生ISASには一定規模の予算(新生ISAS・新生JAXAの研究部門の予算は市場規模の10%と考えています。新生ISASで言えば現段階では200~300億円(10%の割合からするとちょっと多めですが、最初の段階では高比率も致し方なし)ですが、将来、官需部門が劇的に増えるとは思えませんが、民需部門が増えるに従ってこの金額は400~600億円に増えていくと思っています)

    _ >理工学部会

    部会は宇宙政策委員会の下部組織なので、最終的な宇宙政策委員会としてのアウトプットは技術の利用部門・産業化部門・外交部門も関与します。

    理工学部会は利用促進部会・航空戦略部会や他省庁からの提案をはねのけるぐらい優秀な、理工学に関する提案を行うべき組織だと思っています。

    その意味で、構成メンバーを「ISAS理学分野から1名、工学分野から1名、JAXAから1名、およびJAXA/ISAS以外の大学・研究機関から3名の計6名で構成」と提案しました。

    このメンバーは研究開発部門の意地にも賭けて、その重要性を主張すべき役割を担っていると考えます。

    _ >輸送系

    ここは前述の基礎研究・応用研究・実用研究の考えがそのまま適合できるんじゃないかと思っています。

    ちなみに僕の提案では固体と液体は完全に分けて考えていて、固体は安全保障上の理由からも経済性だけを物差しとはしません。我が国の固有技術として守ることを強く考えます。

    固体系では他国の小型衛星を商業的に勝ち取って打ち上げることよりも、外交的な対価として機会を提供することも考えるべきでしょう。

    一方の液体系は、これはまずは産業化を考えるべきですね。

    そのためには輸送系本体の開発理念にもそのことを盛り込むことも重要ですが、同時に射場等に関してもきちんと考えるべきです。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ M [資料・ブログありがとうございます。 先生の資料の中で 内閣府→JAXA 文部科学省→ISAS とJAXA..]

    _ Mr.K [回答ありがとうございました。以下再コメントさせていただきます。 <JAXAとISAS、ISSの実施主体> J..]


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