ひまわり。一番好きな花なんですけどね。そんな花の名前を暫定的に借りて、「秋田大学衛星製作物語〜教官苦労話〜」の続編のタイトルとしておりましたが、この度、「有人宇宙港をめぐる冒険」とタイトルを改めました。タイトルの意味は、またおいおい。
これからもよろしく御願いします。
=====本家も久しく更新してないなぁ(^_^;=====
あまり需要は無いと思いますが、UNISECワークショップが始まりました。せっかくなので松浦さんみたいにリアルタイムリポート。ちなみにどんどん書き足していく形でやりますので御注意を。
・八坂先生から開会の挨拶
学生のこれまでの活動が宇宙開発に現在インパクトを与え続けている、これからも頑張ってくださいとの激励が。( '-' )( ,_, )( '-' )( ,_, ) うんうん 、たしかにそうなのだ。頑張ろう>学生諸君。能代イベントも今後継続して開催とのことで御紹介されました。
・東海大の遠山先生からキャンパス案内
50万m^2といわれたと思うんだけど、いやはやホント、広いキャンパスの模様。まだバスで通過しただけなので、良く広さがわかっていないのですが。会場は巨大な階段教室です。しかし学生ってどーして後ろから座っていくのかね?
・東海大学中篠先生から能代イベントの活動報告
これってホントは僕がやらなきゃいけなかったんだろうけど、いやぁ、助かった助かった。まずはイベント内容の説明(ハイブリットロケット→モデルロケット→ローバーコンペ→ComeBackコンペ)、参加団体の説明、会場の写真等々が疲労されました。しっかり村田も写真に出ていたのが笑ったw しかし、こうやって見ていると懐かしいなぁ。。。あともう一つ。東海大の方が良い写真をばっちり撮ってる...orz 後で分けて貰わねば。というか、秋田大の連中の撮影技術を向上させねば。。
とおもったら最後に中須賀先生に来年の予定を振られてびびた(^_^;
・ARLISSの報告が東北大の吉田先生より
今年はローバタイプの参加が増えたとのこと。能代後に状況を分析してローバプロジェクトのの立ち上げが必要と考えたのは鈴木・大竹の先見の明かともおもった。ちなみにARLISSで賭けられていた賞金は、来年度に繰り越しになったらしいのでこれはチャンスです!来年がっぽり稼いでこようね>秋田大の諸君
・中須賀先生からIAC北九州コンペの話し
だけどその前にARLISSに関して中須賀先生からの御願い。東北大の吉田先生も言われていたんだけど、ロケットで打ち上げる振動・高々度の風の強さが全然違うというをきちんと認識すること、8月にレビューした書面通りの機体をきっちり作り込んできて欲しいとの話し。一夜漬けじゃダメって事ですな。この準備だけでかなり大変だ。ノーコントロールの機体が多かった事に関して。原因はGPSのデータが取れないというのがほとんどらしい。高々度で機体が揺れるとデータが取れていないのでは?とのこと。このあたりの原因を洗い出すためにUNISECでワーキンググループを作ってもいいんじゃないか?との提案が。またフライバックに関しては、パラグライダー以外のアプローチもあり得るんじゃないかとの話でした。またARLISSには1大学1チーム参加が望ましいのでは?との提案も。現状、参加チームが多すぎるし完成度も低いのではと言うことらしい。と前置きだけで大半の時間を使ってIAC報告
日本の5チームに日米欧37名の学生が参加してCameBackコンペを今年は実施。いつもはパーティーでの交流だったらしいから、そう考えるとかなりの変更。日本チームがほとんど完成したカンサットを持ち込んで、会期中の14時〜18時で共同作業をして、最後の作り込みを行った模様。秋田大は最後のコンペの日だけ参加だったんだけど、一緒にやれるとホントは楽しかっただろうなぁ。まぁ、授業もあるから難しかったしね;最終日の土曜日に、東海大にも負けないひろーーーい九大の新キャンパスでカムバックを実施。ところで最後の集合写真、僕は写ってないんだよね(^_^; 川島さんブログによると日大チームの機体回収は日大チームだけでやったみたいに書かれておりますが、あれは最初僕がやってその後秋大の鈴木が頑張って、最後に日大チームも参加してとったんですよ(-.-)ボソッ ちなみに鈴木は大健闘だったらしく、日大チームには”毎日こんな事やってるんですか?”と聞かれたらしい(笑) そこで”秋田ではまず15時ぐらいになったらやり投げして熊捕りすることから晩ご飯の準備が始まるんだよ”とか答えればあいつもナイスなウィットの持ち主といえたのに(-.-)ボソッ
最後にUSSSの説明。USSSとは、日米の学生達がハワイに集まって、様々なプロジェクト案を話し合う会合で、カンサットももともとはここで始まったんだよね。今年はちょっと開催前に議題等がぶれたんだけど、来年度以降はより具体的・実務的な会合が出来るような物にしていきたいとの話しでした。この背景には、最近国内での宇宙関連のプロジェクトの進展に伴い、アメリカとわざわざ組まなくても良くなってきたというのがあるとのこと。確かに。
・本番?の学生による発表
ここからの発表は、UNISON賞の対象なのだ。ちなみに評価は、会場に参加した全員が行います。ぉ。今わかったことだけど、アブストラクトも評価の対象だ。どうする、秋田大(笑)<まぁこのアブストラクト事件に関してはまた機会があれば解説をw
・日大チームの報告
今年度は2チームがカンサットを作成。まずはローバチームから。学部生6人で開発したらしい。SAROSとな図刈られたこの機体は、空中ではパラフォイールを、落ちてからはローバを使うというシステム。5月から初めてARLISSへの参加を果たしている。main,power,sensor,パラフォイール取り外し,Comunicationの5つのユニットと、structureから構成されている。この後SAROSの詳細な器機紹介。WheelとかはやっぱりCADできっちり設計をしている模様だ。しかし秋田大の機体はやたらバッテリーが搭載されてるんだけど、日大のこの機体もバッテリーは2個。やっぱこのぐらいに収められると思うんだけど。どうなのよ?しかしARLISSで7kmも流されたというのはSAROSだったのね;北九州でも木に引っかかってしまったし、大変だったんですね(^_^; しかしいずれも無事に回収されていることを考えると、かなりラッキーな機体かも。
引き続きCBC-03の紹介。これはカムバック機体3号機らしい。こちらも開発は5月頃から。CMOSカメラ、パラフォイル、通信系などから構成されているらしい。CMOSカメラはパラフォイールの挙動を観察しているとか。これはおもしろいかも。電源は3.3Vと5Vの2つの系統あり。あとこいつはジャイロと圧力センサーが取り付けられている模様。圧力センサーってなんに使ってるんだ?基板は6層から構成。ダメだ、段々ニュースじゃなくて単なるメモになってきた(^_^; スマートメディアにデータを蓄えているらしい。センサーが先の圧力センサ、CMOSカメラに加えてジャイロ・加速度センサ・地磁気センサ・電流計測センサなど、9つものセンサーが搭載されており、これらのデータをとっている模様。これはすごいなぁ。実験はカムバックモードと、センサーのデータをきっちりとるセンシングモードの2種類で実施したらしい。しかし日大の両機体とも、かなり作り込まれていると思う。秋田大のすかすかの機体に比べると、この差はかなり大きいよな;あと、日大では気球を購入して上空からの投下実験もやってるらしい。秋田大も気球を購入するか。。。。
・創価大チームの報告
こちらはキューブサット・カンサットの開発両方の発表。創価大では2001年に1機、2002-2003年に2機ずつ、2004-2005年には3機ずつのカンサットを 作成、キューブサットは2003年から既に製作を始めているとのこと。キューブサットの開発はかなり時間がかかるなぁ。創価大の特徴は、FPGAを用いた衛星開発をしているとのこと。FPGAは、任意にハードウェア回路を構成でき、回路として動作を行うので高速並列処理が可能、豊富なI/Oと回路規模、高級言語での記述が可能等の特徴があるらしい。FPGAって何か知らなかった(^_^;内部の回路をかえることが出来るので、確かに面白い部品かも。またこれによりCPUの負担を減らせるとか。へー
2005 ARLISSでは3機が参加。デジタルスチルカメラ・ムービーカメラなども搭載し、きっちり撮像に成功している。ロケットから分離時とか、着地時の動画というのは、やっぱりワクワクするなぁ。秋田大でも是非搭載したい。手のひらサイズで15000円ぐらいらしい<パナ製ムービーカメラ しかもメモリ内蔵
キューブサットはごくごくノーマル?に技術試験と地球撮像を目指した物。こちらにもFPGAを搭載して技術試験を行うとのこと。現在はBBMが完成し、地上局の整備も進んでいる。11/6にXI-IVの受信に成功したとか。本年度3月までにEMを、来年度10月までにPMを作成したいらしい。秋田大は3年でキューブサットを開発したいと考えているが、うーむ、全然技術的裏付けが追いついていないよなぁ。このあたり、他大学の進め方を勉強して、自分達がどのぐらいのスピードでやらなきゃいけないのかを十分に見極めないと。
・東京都立航空工業高等専門学校
超小型衛星KKS-1プロジェクトの進捗状況の報告。1辺15cm、本体重量2kg以下を目指したキューブサットらしい。面白いのはマイクロスラスターによって姿勢制御を行うこと。これはうちも取り入れたい。CPUはH8-3664。衛星の構造に関して。バッテリーは民生品のリチウムイオン電池を使用。充電電力は3W、出力電力は最大で5Wを想定している。充電は定電圧定電流方式をとる。この電源系の充電・放電を行うための回路もめんどくさそうだ。秋田大でもきっちり出来るのか不安;
センサーは電流・電圧、温度、ジャイロセンサーを搭載している。電流・電圧はH8のAD変換を用いて(電流はいったん電圧に変更する)行っているらしい。通信はモデムICと送受信機を遣って、FM0.8Wぐらいでバイナリデータを送受信。ビーコンは0.1Wぐらい。メモリは128Mのスマートメディアを利用して、データの読み書きを可能としている。カメラは10万画素の重量9gの物を使用。22mm×32mm×12.5mmというかなり小型の物。構造はCADソフトを使って設計し、ANSYSを使って応力計算。ぉ。これだと秋田でもそのまま同じ事が実施可能ですな。構造体だけで400〜500gらしいので、かなりの重量を喰ってますな。最後に一番興味深いのがマイクロスラスター。レーザにより火薬に発火させて推進力を得るとのことなのだが、、、このあたりはどうなんだろう?火薬を使わずにガスを持って行った方が良いんじゃないかなぁ。。。火薬の場合のガス噴出は、あんまり安定的じゃない気がするんだが。
航空高専でもビーコンの受信後、画像データ等も取得に成功している模様。秋田大もはやくこれをやらないとね。ビーコン受信から画像データ受信まででけっこうもたついたらしいので、秋田でももたつくだろうなぁ;2005年4月には地上局を設置し、筑波山にもアンテナを置いて筑波山と学校の間で遠距離通信をテストしたとか。このあたり、秋田でやるなら太平山山頂にでもアンテナを置くかな?ちなみに学校と筑波山の距離は50kmらしい。受信信号レベルは-53dBm。2006年3月にEM,2006年3月にFM、2006年7月に打上を目指すらしい。こっちは割と急ピッチだな。ちなみにスラスターを使った3軸制御は、地球との通信時のみとのこと。撮影のための3軸制御じゃないんだ。
・九州工業大学
再使用型ロケットの開発に関して発表。実験方法等で悩む秋大ハイブリットチームの為にも頑張ってメモをとろう、とか考えていたら、ううむ、最初の”日本の大学におけるロケット実験プロジェクト”一覧には秋田大は入ってなかった...orz まだまだ宣伝不足だな;
九工大は2006年までに基礎実験を行い、2009年までにスケール実験による飛行実証を、その後は開発メーカーに技術移転して2015年に運用をしたいとの感gなえらしい。大学として実施するスケール実験機は、有翼式・パラフォイール回収の数m数kgの固体燃料あるいはハイブリットロケットで、飛行高度は数kmを考えているらしい。数が多いな(^_^; 今年の5月から研究室が立ち上がり、UNISECの支援ロケットプロジェクトに採択されたとのこと。げげ。支援ロケットプロジェクトって知らなかった; 現在は、まずモデルロケット(I型)を使って現在考えている有翼式・パラフォイル回収機体の実験を実施したいと考えているらしい。今のところはG型を使い、機体はGフォースというアメリカ製のキットを用いたらしいんだけど、うーむ、それって市販のモデルロケットじゃないかとおもわんでもない。この段階じゃまだ秋田大が先行してるぞ(-.-)ボソッ<まぁエンジンの規模は大きいけどさ、G型だし。ただし、明後日センサー等を使った実験などを行っているらしいので、このあたりはまだまだ負けてます。が、カンサットチームがGPSデータ取得機構等を提供すれば、勝つと思うんだけどなぁ。。。
ちなみにノーズ製作は、木型を作成してシリコンでメス型を作成。これにウレタンを注入したり、あるいはガラス繊維や樹脂を貼り付けて製作したらしい。本体はボイド管をつかってメス型を作成、このメス型にガラス繊維と樹脂を塗りつけて本体チューブを作っているらしい。
誘導系は圧力センサ・GPSセンサ・ジャイロセンサを使って状況をつかみ、H8でデータを管理する。これをつかって迎角とのズレを使ってエレベータサーボを動かし、航空機に外乱を起こして迎角を調整。横方向も同じくズレをつかんでエルロンサーボ、ラダーサーボを使って外乱を起こしてそれぞれ修正をしている模様。有翼機なのでまずは打上したのち、千回してバンク角が一定になるように機体の制御をし、その後発射地点に戻すための誘導制御を行うとのこと。このあたり、まだ実験はやっていないけれども飛行能力のシミュレーションを行っていた。最高到達高度400mで、一応地上に戻ってくる設計のようだ。今年2月にこのあたり、実際に実験を予定してるとのことなので、結果が楽しみである。ちなみに打上サイトがまだ決まっていないとのことなのだが、そりゃー、是非能代で!御願いしますw というところでいったん中休み
・投資家からの提言
NPO法人日本MITエンタープライズフォーラムの鈴木さんという方から、投資家の視点での特別講演。ここはかなりメモ的です
Rockt Scientistとは?→Innovative革新的・Entrepreneurial創造的な人・天才的なきらめきを持ってるけど世の中の動きを全く無視する、社交的でない人という意味もあるらしいw
アントレプレナーシップとは?→起業家(entrepreneurs)。新しく価値を創造し、社会の張って任意寄与する人(達)の事らしい。
ベンチャーのは以下の順に資金アドバイスを受けて成長する。3F(family、frend、fool)→エンジェル→VC(ベンチャーキャピタル)・CP(協力企業)→一般投資家。資金提供を貰うにあたっては、5W2H(Hはいくら投資していくら回収できるか)がきちんと説明できることに加えて、以下の5つのキーワードを認識することが重要()内は実例→ビジョン(環境変化への方向性:
プロセスシミュレーションは、全ての化学工学者のデスクトップにあり、重要な経営判断・技術検討の手だてとして使われる)・ミッション(グループに求められている任務:プラント挙動の把握及び重要経営計画決定へのサポートとして、精度の高い、信頼性のあるシミュレーション技術の提供を行う)・バリュー(グループの特筆される価値:MIT出身など有能な化学工学エンジニアを配備しており、プログラム開発者と顧客エンジニアが密接に問題にあたる環境を持ち、米国本社経営陣の日本市場絵の強いコミットメントがある)・ゴール(到達すべき目標:日本の大手化学会社で採用され、成功裏に使用されること、プロセスシミュレーションの日本での最大シェアを得ること)・ストラテジー(ゴール達成のための戦略:徹底したソリューションセールス活動、トップセールスにより米国本社のコミュニケーションを定時、有能でコミットしたスタッフの配備)
他の例として、、、100ドルラップトップを世界中の子供に配る事業を考えよう。ビジョン:様々な発展途上国でツールを与えられた子供達がネットでどんどんと勉強をし出すんじゃないか? ミッション:7カ国に100ドルラップトップパソコンを子供達に配布する。(消費電力は1W 自家発電機能を持ち、インターネット接続可能な端末)
ハムエッグの話し。ハムエッグはニワトリがタマゴを出し、豚は身を賭して肉を提供する。ベンチャーたるものニワトリではなく豚たれ!すなわち、自分の全てを賭けて起業に望むべし
うーん、いろいろと思うことはあるけど、結局身を粉にしないと何かを成し遂げられないというのは教えとしては良いんだけど、世の中身を粉にしていないのに何かを成し遂げているニワトリタイプが多いと感じる人達も多いということも一つの問題なのじゃないかな?
・大阪府立大学
ここもロケットプロジェクトの紹介。ロケット名はCEES。高度60mクラスでは教育目的、150mクラスはカンサット打ち上げ用、1kmクラスは大気観測/無重力実験を目的とする。開発は府大のみならず東大阪の中小企業が協力している。ロケットは液体窒素が液体の水によって暖められ、最大538Nの推力を得ることができる非燃焼型ロケット。昨年1号機の開発を行った。全長2m強、太さ150m、機体重量11kg、推進薬3kg。推進剤を押し出す加圧タンクはもうけず、液体窒素・液体の水の中に窒素ガスを封入して加圧ガスとした。タンクシステムは企業と協力して軽量化に努めた。到達高度は60m。今年度はカンサット放出用の2号機を作成した。全長2m強、最大径146mm、機体重量9.5kg、燃料3kg(LN2,H2Oそれぞれ1.5kgずつ)、ペイロード500g2号機を作成した。150m程の高度に到達可能。このためには平均400Nクラスのエンジンを開発する必要があり、機体重量も軽くする必要がある。そのため2号機では加圧タンクを採用して、一定の圧力でタンク内の液体燃料を送り出せるように調整中。最大662N、平均396Nの推力を得た。またタンク材質・配管構造を改善しバルブレスにして、重量/強度を向上させた。今後は1km高度に到達させるために、1000Nクラスのエンジン開発を行いたい。補足情報。タンク内圧力は最大20気圧、混合室は落ち着いた状態で1.2気圧。混合時はスプレーノズルを用いて、十分に混合されるように工夫している
さて、そろそろメモ疲れてきたぞ;
・首都大学
こちらもロケットの発表。首都大はハイブリットロケットを使った実験を行っている。首都大が作っているのはsoftハイブリットロケットエンジン。酸化剤に千回をかけて固体燃料内へ噴出する機構をとっている。これにより固体燃料表面に熱が伝わりやすく燃料が気化しやすい、燃料と酸化剤の混合が促進する等のメリットがある。これまで液体酸素・アクリルを使ったエンジンの開発を行い、2001年には日本初の小型ロケット打上に成功している<大樹町で。
また高度60km級(ペイロード重量は6kg)のハイブリットロケットエンジンの開発研究(推力300kg、燃焼時間28s)をおこなってきた。この性能を持たせるために、LOX気化ノズル(燃焼室の温度でLOXをGOXに変える)の開発を行っている。今年度は改良型(全体の熱容量の低下・一体構造にして気密性を高める)のLOX気化ノズルの設計製作を行い、推力150kg級のハイブリットロケットエンジンの燃焼試験を行いたいと考えている。
来年度以降は、全長4m弱・外径135mm、総重量70.5kg、ペイロード60kg、到達高度60km級のロケットを作成したいと考えている。これはJAXAのMT-135と同程度の性能で、安価なロケットとなるはず。
・北海道工業大学
昨年度のカンサットからはじまり、実用衛星である北海道衛星(大樹)の打上が2007年を打ち上げたいと考えている。来年度にはM-Vのピギーとしキューブサットの打上も申請中。大樹にはハイパースペクトルカメラを搭載し、72バンドの分光画像によってリモセンを行う。
開発中のキューブサットはHITsatとよばれ、北海道衛星のバス部のスケールモデルとして、軌道上での機能実証を目的としている。衛星からの信号受信、太陽発電による恒常的な電力供給、姿勢制御系によるスピン安定(ですピン・スピンアップ・太陽補足)、地上局との相互通信などを目的としている。重量は2.5kg、サイズは12cm立方。分離機構も入れると4.7kg。ジャイロ・磁気センサ・太陽センサーなどを搭載。定常発生電力は0.5W程度。分離機構はラックギアとバネによる押し出し方式。分離信号でニクロム線を切断し、分離時に衛星に電源が入る。通信医は145MHz帯・430MHzを利用、アンテナの長さは20cmのモノポールアンテナ、29cmの大ポルアンテナを利用。1200bpsの通信帯を確保。メインCPUはH83048F。スマートメディア128Mbを搭載。姿勢制御は磁気トルカ(PWM制御)を駆動させて実施。この磁気トルカ、秋田大で作るときにも姿勢制御のツールとしては最有力候補だろうなぁ。
あと、前から気になってたんんだけど、大樹のハイパースペクトルカメラは、んー。補正が結構面倒な気がする。まぁでも地上対象を撮るから、グランドトゥルースが取れるだろうから、それで補正を試みるというのも面白いかもしれないけど。
・北大
CAMUI方式ハイブリットロケットにおけるスケール効果に関して。カムイとはそもそも、”縦列多段衝突噴流方式 CAscaded Multistage Impinging-jet”の略らしい。ハイブリットロケットの燃焼効率を上げるために、液体酸化剤と固体燃料を十分に混ぜようとみんないろいろと苦労をしているわけだ。この辺を考えようとすると、高温でのガス流体の挙動を理解していないと難しいので、秋田大では難しいなぁ。。。エンジンの自前開発じゃなくて、他の部分で強みを目指さないと行けないのかも。秋田県立大が参入してくれればこのあたりの問題も解決するんだけど。2001年より2004年度まで継続して大樹町で打上実験をしてきている。既に研究開発は終了し実機レベルに到達したと考えているらしい。次の段階として、高層大気採取用サウンディングロケットの開発を行っている。今年はフルスケールモーターを使った燃焼試験を11月に実施
ううう、ダメだ、そろそろ体力的限界
CAMUIは大型化への道を歩んでいるわけだが、これによってCAMUIの特徴である燃料構造がどのように燃焼に作用しているかを詳細に調査していた。今後はまず推力400kg級の燃焼実験を行い、次ぎに到達高度10kmを目指してフライトモデルを開発する。その後、高度60km級(ペイロード4kg,燃料10kg)のフライトモデルを開発する。全長は3700mmぐらい。ぉ。打上実験は2006年3月18日だそうだ。とすると東海大の実験は19日、20日っぽいな。というわけで秋田大学の諸君、3/18〜20は大樹町に行く準備をしておくように(-.-)ボソッ
・兵庫県立大
小型ロケットエンジンの開発に関して。兵庫県立大でも実施されているのは知らなかった(^_^;まぁ秋田大も知られていないわけだが ...orz
非燃焼型バルブレスエンジン、すなわち大阪府立大と同様でL2NとH2Oを使ったエンジンの開発を行っているとのこと。しかし液体窒素と水というのは入手も簡単だしいろいろと実験するのには楽かもなぁ、確かに。200mクラスまでに限定したら良いのかも。大阪府立大との違いは、バルブを用いない構造を劣っていること。これによってラインの圧力損失を軽減し、ロケット重量の軽量化を目指したいとしている。また多段化への応用も検討しているらしい。バルブレスに関してはCAMUIの機構を参考にしてるとか。今年度末から基礎実験を行い、H18年度にはフライトモデルの設計、H19年度には高度150m〜200mのCansat用のロケットの打上実験を行いたいらしい。
設立時期を考えたら、秋田大のロケット部門は兵庫県立大の半年前の状態になっていないと行けないんだけど、うーむ、全然負けてる気もする(^_^; まぁこの当たりは、そもそも燃焼系とかその当たりの研究室でやってるかやっていないかという違いが大きいのだろうけど。でも秋田のロケット部門も、プロマネは化学の学生だしなぁ。頑張ってね>ロケットプロマネ 負けるなよ(-.-)ボソッ
・東海大
さて、よーやく本日最後の発表。これまでの発表採点しろと言われてるんだけど、かなーりどれも密度の濃い、そして自分達がやってきたーという感じのする地に足の着いた発表で採点とっても難しいんですが。困った。それに今日これまでの発表を聞いて、おそらくアブストラクトに関する点数では最低をマークするであろう秋田大チームの仮代表がどのようにプレゼン資料をまとめ直すのかも興味深いところw ま、それはさておき東海大の発表に関して。
本年度は3月に、初めての自作エンジン実証、テレメ捕りによるデータ取得、無火薬式分離機構の動作実証を目的として4号機の打上を大樹町で実施。到達高度は365m。分離機構のタイミングのズレ、テレメトリーデータが途中で送信が止まるなどの問題が発生。次ぎに8月に、打上技術の継承、テレメータによるデータ回収を目的として5号機を、改良型自作エンジンの確認、センサによる自律分離を目的として6号機を能代にて打ち上げ実施。予想到達高度が当初予定の約半分になる(燃料供給機構の問題)不具合が発生したが、センサによる最高点での自律分離などを行うことが出来た。
およそ15kgのロケットを高度1kmまで打ち上げるための自作ハイブリットロケットエンジンの開発を現在行っている。平均推力は800N、燃焼時間は5s。燃料はパラフィンファックス/HTPBの混合材料を使い、酸化剤は液体亜酸化窒素を利用している。無火薬式分離機構は、気圧高度計により最高点を自律的に検出、空気圧/バネによって分離を実施する。現在は設計の最適化を行い、カンサット(オープンクラス、複数個の350mlクラス)放出機構の開発を行っている。テレメトリシステムには特定省電力モデルを使用しているため、免許が不要で手軽に利用が出来るが、通信距離が短いのが問題。現在の所直線距離で1.2kmの受信は確認している。ゆくゆくは飛行状態をリアルタイム管死すステムを構築したい。GFRPを用いた機体製作も改良を加えている。また安全な打上を実施することも目標の一つ。飛行経路・姿勢の計算、分離後の定点回収なども重要。その為、次の機体では、3軸加速系・電子ジャイロ・磁力計を使って実際の3次元挙動をしらべ、安定性・空力微係数・横風の影響を分析し、より確実な飛行経路の予測が出来るように検討を進めている。また分離後の定点回収を目指すために操作性のあるパラシュート(パラフォイルより開きやすく風の影響が少ない)によって定点回収が目指せないかを検討中。まずはカンサットで実験予定。
次回は来年3月上旬に大樹町に於いて打上実験予定。おや?そーすると北大とは打上時期をずらすのかな?(^_^;<3/12-13? 最後に、能代設置予定の共同ランチャの話しも若干出ました。